採用活動の早期化に伴う学業と就職活動のスケジュール重複の実態を把握するため、弊社では2025年7月7日〜7月22日にかけて全国50大学の26卒・27卒学生97名を対象にインターネット調査を実施し、調査結果をもとに、採用担当者様向け資料『学生の就職活動と学業の両立に関する学生実態調査
―新卒向け採用コンテンツの最適な時期・手法の見極めるための分析レポート―』を作成しました。
本レポートでは、学生の生の声から見えてきた「テスト直前や文化祭・ゼミなどの行事時期」「授業時間帯とのバッティング」といった、企業イベント参加の具体的なハードルを明らかにしています。
資料内では、回答のあった学生の2025年度の在籍大学テスト期間を一覧化するとともに、採用設計上で注意すべき“時期的リスク”を可視化し、学生が本当に参加しやすい採用イベントの設計に役立つ実務的な対応策を提言します。
※本資料に掲載しているスケジュールは、学生からの回答に基づくものであり、大学の公式発表と異なる場合があります。あくまで傾向を把握するための参考情報としてご活用ください。
本資料で得られる主な情報
- 学生の繁忙期カレンダー
- 主要大学の定期試験日程一覧
- 大学生の長期休暇期間
- 授業終了時間と、平日に学生が参加しやすい時間帯
- 就活イベントとテスト期間の重なりに対する学生目線の意見
- 前期・後期テストの集中時期と対策に要する準備期間
- 文化祭・ゼミなどが重なる、学生の“隠れた繁忙期”
- イベント設計で配慮すべき参加形式
調査概要
- 調査目的:大学生の学事日程と就活イベントとの重なりによる影響の調査
- 調査対象:全国50大学の学生97名(Strobolightsの学生向けサービス利用学生を対象に実施)
- 回答者学年:2026年卒業予定43名、2027年卒業予定54名
- 調査方法:オンライン上でのアンケート
- 調査実施期間:2025年7月7日(月)~7月22日(火)
調査結果サマリー
◾️学生の85%が「学業との重なり」に困り、65%が就活イベント参加を断念している
26卒学生の85.3%が学業と就活イベントの重なりで困った経験があり、65%が実際に参加を諦めた経験があると判明しました。
この結果は、学業と就活の両立が多くの学生にとって大きな負担となっており、これが企業イベントへの参加機会の損失につながっていることを示唆しています。
◾️学生の約6割が定期テスト期間は「就活イベントに参加できない」と考えている
調査結果から、63.7%の学生がテスト期間中のイベント参加を見送る意向であることが分かりました。これは、定期テスト期間が、企業がイベントを企画する上で避けるべき「NG期間」であることを強く示唆しています。また、テスト期間中だけでなく、テストに向けた準備期間も調査しています。
※資料内では、テストに向けた準備期間に加え、主要大学の「定期テスト期間一覧表」も掲載し、具体的な時期を可視化しています。
◾️「平日夕方以降」「土日」「オンデマンド」で学生の参加意欲は高まる
18時〜19時台の授業終了後の時間帯や、土日・長期休暇中の開催、場所や時間の制約を受けにくいオンデマンド配信、そして柔軟なオンライン形式(カメラオフ・服装自由など)の導入が、多様な学生層の参加を促進する鍵となります。学生が最も参加しやすい時間帯や形式を理解することで、より多くの学生との接点創出が期待できます。
※資料内では、授業終了時間に関するデータや長期休暇期間データ、イベント形式に関する学生から声も詳しく掲載しています。
提言|採用設計は“学事カレンダー”から逆算を
(株式会社Strobolights 代表 立命館大学客員教授 羽田啓一郎)
本調査から、学業日程と就活イベントの「すれ違い」が、学生の参加障壁となり機会損失を生んでいる実態が明らかになりました。
弊社では、学生の生の声を反映して企業様の採用課題解決をご提案していますが、学生の試験期間を把握せずに採用イベントや選考を設定している企業様も意外と多いです。
私は大学での仕事も多くありますが、試験期間と採用イベントをぶつけるのは大学からは本当に評判が悪く、企業名を把握している大学もあります。
就活が早期化&過密化している中、企業の新卒採用は困難を極めています。しかし、学事日程に配慮せずに採用イベントを行うことは出席率低下という短期的なデメリットのみならず、中長期的な採用ブランディングにも悪影響です。
このレポートが、採用担当者の皆様の戦略的な採用活動の一助となることを願っています。